高血圧の原因

高血圧の原因には、遺伝的要素と、生活習慣にある要素の2つがあると考えられています。

遺伝的に高血圧の素因がある方は、日ごろの生活習慣に気を付けて、高血圧にならないように予防に努めるべきです。

今からご紹介する、高血圧を引き起こしやすい生活習慣をしている場合は、改善するようにしたいです。

★偏った食生活

朝食を抜いている、野菜が足りない、高脂肪・高炭水化物の食事を好んでいる・・・

このような食事は、高血圧リスクを高めます。

★味覚障害

味覚障害を起こしていると、薄い味では満足できないので、つい濃い味付けを好んでしまいがちになります。

結果として塩分や糖分が多めの食事をしてしまい、高血圧リスクが高くなってしまいます。

★不規則な睡眠時間

睡眠障害があると、頸動脈(けいどうみゃく)の内壁が分厚くなり、血管が詰まっています。

それが動脈硬化を進行させるリスクを高めています。

残業時間が多く、睡眠時間が削られている生活をしていると、血圧は高めになります。

睡眠時間が少ないと高血圧になりやすく、睡眠時間が少なるごとに高血圧リスクが高まるという研究結果が出ています。

★運動不足

運動不足は高血圧リスクを高めます。

少しずつでも運動する時間を作るようにして、高血圧の原因となる生活習慣を改善していきたいです。

高血圧があると、糖尿病などの合併症を引き起こしやすいと言われています。

これはなぜかというと、高血圧と糖尿病の原因となる要素が同じだからです。

運動不足もそうですし、肥満や喫煙も、高血圧と同じく糖尿病を引き起こす要因となります。

そのほか、脂質異常症ともリスク要因が重なりますので、高血圧の傾向がある方は、これらの病気への配慮も必要になってきます。

★更年期高血圧

女性は、40代以降に高血圧になる傾向が高くなります。

これを更年期高血圧と言います。

それは、血管を拡張するはたらきを持つ女性ホルモン、エストロゲンが減少することで、血管の柔軟性が低下して、血圧が高くなるためです。

エストロゲンは月経を促すだけではなく、塩分を尿から排出させるための、腎臓の働きを活性化させるというはたらきもあります。

閉経前にエストロゲンが正常に分泌されている間は、塩分が溜まってしまったとしても、腎臓が尿として排出してくれます。

そして体に塩分が蓄積することはありません。

しかし、閉経して、エストロゲンの分泌が激減すると、腎臓の機能も一緒に低下してしまいます。

その結果、うまく塩分を排出できなくなります。

閉経後の女性は、血圧のコントロールが難しくなり、高血圧発症リスクが高まります。

これが更年期高血圧と呼ばれる症状です。

更年期高血圧を予防するためには「NO(一酸化窒素)」の分泌を増やすことです。

NOは、血管を拡張させて、しなやかにする働きがあります。

また、腎臓にはたらきかけて塩分を排出しやすくしてくれます。

NOの分泌を増やすには、体の深部温度を1℃以上あげることが有効とされます。

快適な温度のお風呂にゆっくり浸かることで、深部温度が上がり、NOを増やしやすくなります。

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