血管年齢って大事です。
血管がもろくなってしまうと、動脈硬化を起こしやすくなります。
これが、心筋梗塞や脳卒中など、おそろしい生活習慣病の直接の原因となります。
そして、血管を丈夫に保つことが、健康を維持するための大切な要因となります。
高血圧も生活習慣病のひとつですが、これがほかの生活習慣病の引き金になると言われています。
そして、高血圧予防で良く言われるのが、過剰な塩分摂取を控えること。
日本人の食べる和食は、世界に誇れる健康食です。
しかし、唯一問題視されているのが、塩分が多い、ということです。
たとえば、私たち日本人の食卓に欠かせない味噌汁の材料となる味噌には、多量の塩分が含まれていますよね。
だから、高血圧予防のために、味噌汁を飲まないようにしている、という人、かなりいます。
しかし、平成25年10月26日開催された第36回日本高血圧学会総会で、共立女子大学の研究により、これとは全く逆の結果が発表されました。
つまり、味噌汁の摂取頻度と血圧の間には、関連性は認められない。
また、1日1杯程度の味噌汁を飲むと、血管年齢を10歳程度、改善できるという報告です。
味噌汁を飲むと高血圧になって血管がもろくなるどころか、かえって血管年齢が若返るのです。それも10歳も。
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心臓から足首までの動脈の硬さを反映する、血管年齢の指標のことを「CAVI値」と言います。
共立女子大学の研究によると、1日1杯程度の味噌汁を飲むと、CAVI値が低下することが確認されたのです。
血管年齢が10歳ほど改善したことが確認されました。
この研究結果を見ると、味噌汁を飲むことは、常識的に食べてさえいれば、健康を促進するということが分かります。
また、1品でいろいろな栄養をとることができる、栄養価の高い、しかもお手軽な料理と言えます。
味噌には、いろいろな栄養素が含まれています。
★大豆由来のタンパク質
★糖質
★脂質
★ビタミンB群
★ビタミンE
★カリウム、マグネシウム、鉄、亜鉛などのミネラル
★食物繊維
さらには、
★大豆イソフラボン
★サポニン
などのファイトケミカルも含まれています。
実にいろいろな栄養素が含まれているのです。
味噌は発酵食品でもあります。
タンパク質や糖質などの栄養素が、発酵により吸収されやすいアミノ酸やブドウ糖に分解されています。
副菜が思いつかない時に、私もよく味噌汁を作りますが、味噌汁って本当に便利です。
だし汁を沸かして野菜を煮込んで、味噌を溶かしたらすぐできます。
あとはお魚や肉を焼いたりすれば、それで文句なしの献立になります。
こんなにお手軽なのに、栄養素も豊富に含まれているなんて、理想的じゃありませんか。
味噌や味噌汁は、血圧だけではなく、乳がんや骨粗しょう症予防にも役立つと言われています。
また、老化を促進してしまう、活性酸素を抑制する抗酸化物質としてのはたらきも。
今後ますます、味噌汁の健康についての研究は活性化していきそうですね!