うがいと手洗いによる正しい予防法

風邪予防というと、まず言われるのが「うがい・手洗い」です。

外から帰って来たら、まず手洗いして、ガラガラうがいをして、ウイルスを洗い流しましょう! と言われています。

しかし、風邪予防としてあまりにスタンダードなこれらの方法、正しいやりかたでやらないと、風邪予防の効果がなくなってしまいます。

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まず手洗いについて。

風邪というのはウイルスを含んだ飛沫を気道から吸い込むことで感染します。

しかし、せきやくしゃみで飛沫が飛ぶと、小さくて目に見えません。

だから知らずに吸い込んでしまうことも。

また、電車やバスなどのつり革、手すりまたは自動販売機のボタンやエレベーターのボタン、エスカレーターの手すり、などなどにも、付着しているとしても、気付かずに触ってしまっている可能性があります。

手にウイルスがつくと、食事などで体内に入れてしまう可能性が大きくなります。

だから、手洗いによって、こうして手についてしまったウイルスを落とすことは、風邪予防として有効です。

しかし、外出時に手洗いをするときは、その構造に気を付けないといけません。

オフィスや学校で手を洗えるところというと、お手洗や洗面所などがあると思いますが、こうした場所の蛇口や手洗い所から出るときに触るドアノブなどが病原菌に汚染されている可能性があります!

せっかくウイルスを水で洗い流しても、蛇口やドアノブにウイルスがついていたら、また手に付けてしまいます!

なので手洗いが終わったら、直接蛇口やドアなどに触れないでもいい洗い場で洗うのがベストです。

手洗いは蛇口ではなく自動水洗、あるいは、最近はあまり見ませんが「足踏み」式の水道で洗うことをおすすめします。

手洗いとセットでよく言われているのが「うがい」です。

しかし、うがいが本当に風邪予防として効果があるのか? というところをいうと、必ずしもそうは言いきれないところがあります。

例えば、帰宅後にうがいをする場合を見てみましょう。

電車に1時間乗って、乗った直後に粘膜にウイルスが付着したとき、帰宅後にうがいしても、粘膜のウイルスは洗い流せません。

ウイルスの侵入は素早いのです。

帰宅後にうがいをしても、帰宅中に気道の粘膜に入ってしまったウイルスを洗い流すことはできないのです。

電車で5分のところに自宅があれば、話は別かもしれませんが・・・。

うがい後に口の中の微生物は、たしかに一時的に減少します。

しかし、それはつまり、うがいで吐き出された水には、口の中の微生物が含まれているということになります。

となると、他人がうがいをしそうな職場、学校、食堂など商業施設の水洗所でうがいをするのは避けた方がいいでしょう。

結論として、うがいも手洗いも、場所と状況に応じてやることで、初めて風邪予防効果が得られる、ということが言えます。

それともう1つ、気を付けたいのがタオルの使用法です。

家族で同居している時でも、タオルは共有化せず、別使いすることで、予防効果が表れます。

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