インフルエンザに負けない、強い体を作るには、免疫力を高めることが大切です。
健康を維持するために必要な炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素のうち、炭水化物と脂質、タンパク質は、人間が活動するエネルギーを生み出すために使われます。
免疫細胞などをつくるには、タンパク質とミネラルが使われます。
体の機能や免疫反応を調整する酵素の原料になるのが、タンパク質とビタミンです。
免疫と直接かかわるのは、ビタミンとミネラル、それにタンパク質です。
タンパク質は、普段の食事からとりやすいですが、ビタミンとミネラルは、不足しがちな成分です。
しかし、病気に負けない強いからだを作るには、なるべくビタミンやミネラルをしっかりとって、バランスの良い食生活にしていかないといけません。
外食がちな方は、ビタミンとミネラルが不足しやすいので注意です。
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インフルエンザなどのウイルスは、皮膚や粘膜のバリアによって、体への侵入を阻まれます。
そのバリアをつくるのが、免疫細胞をつくるタンパク質です。
皮膚や粘膜を保護するのがビタミンです。
免疫物質をつくるのには、ビタミンB6や、葉酸、パントテン酸が必要です。
これらのビタミンが不足すると、免疫力が低下してしまいます。
最近では、ビタミンD血中濃度が低下すると、風邪やインフルエンザにかかりやすくなると言われていますから、このリストにビタミンDを加えておいても良いでしょう。
ミネラルの亜鉛は、免疫細胞の情報伝達物質とされます。
亜鉛が不足すると、免疫不全になりやすくなってしまうのです。
腸内には免疫細胞が集まっています。
だから、免疫力を高める一番手っ取り早い方法は、腸内環境を整えることです。
腸内環境を整えるために、食物繊維や乳酸菌をたっぷり摂取するようにしましょう。
こうすることで、善玉菌が増えて悪玉菌が減少し、腸内環境を整えることができるようになります。
乳酸菌には、それぞれで特徴が異なります。
たとえば、最近の研究報告によると、カスピ海ヨーグルトを食べると、インフルエンザの予防接種効果が高まった、という報告があります。
注目成分として海藻も挙げられます。
海藻のねばねば成分であるフコダインは、インフルエンザウイルスの感染を抑制すると言われています。
野菜や果物、海藻などに含まれるファイトケミカルは、免疫力向上に役立ちます。
これらの中でも特に、玉ねぎやにんにくなど、のユリ科には、イオウ化合物が含まれています。
このイオウ化合物には、活性酸素から免疫細胞を守る力があると言われています。
みかんの色素成分も注目されています。
みかんにふくまれるβ-クリプトキサンチンには、免疫力を高め、感染症への抵抗力が上がることが、愛媛大学の研究により明らかになっています。
夏みかんやゆずの香り成分、オーラプテンにも同等の効果があるとわかっています。
これらのものを、バランスよく食べたいですね。