口内炎は、たいていの場合、
1週間~長くても2週間くらいで、治ってしまうものです。
私たちの口によくできるタイプの口内炎は、
「アフタ口内炎」と呼ばれるものです。
何もしなくても、治ってしまうことが多いです。
早く治したいときは、治療することもできます。
外用薬での治療となります。
副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)、
抗菌剤の軟膏などを塗って治療します。
さらに、
口の中を清潔に保って、体調などを整えましょう。
抵抗力が落ちていると、
口内炎ができやすくなると言われています。
原因は不明なのですが、
特定の原因でなる、というよりも、
体調や抵抗力の低下で、
健康のバランスが崩れたときに、
できやすくなると言われています。
口の中の歯以外の部分の、
どこにでもできる可能性があります。
歯茎、粘膜、唇、舌が含まれます。
小さいうちは、
違和感が少しあるかなという程度で、痛みはありません。
しかし大きくなると、
食べ物を食べたり、舌で触れただけでも痛くなります。
とはいえ、
放っておいても治ってくれるアフタ口内炎は、
おそるに足る敵ではありません。
怖いのは、
口内炎の中には、
生死にかかわるものもある、ということ。
「進行性の壊疽性口内炎(水癌)」は、
非常に深刻な口内炎で、まさに生死にかかわります。
ただし、
進行性の壊疽性口内炎(水癌)は
アフリカなどの栄養状態の悪い地域に発生する病気です。
日本では極めてまれな病気です。
なお、口内炎の中では極めてまれな病気です。
進行性の壊疽性口内炎(水癌)の原因は不明です。
極端な栄養失調状態や、
風邪や疲労などが原因で、
体の抵抗力が極端に低下している状態がもとになり、
口の中の細菌やウイルスが発生させると言われています。
白血病など血液のある病気があるとき、
患者の体力の低下により引き起こされるとも言われています。
進行性の壊疽性口内炎を発症すると、
38度以上の発熱や、
全身の倦怠感、
広範囲の歯肉の炎症や膨張が引き起こされます。
口内炎部分が食べ物に触れると強く傷みます。
壊疽(えそ)が起こり、そこから異臭がします。
リンパ節が腫れてしまい、押すと傷みます。
進行性の壊疽性口内炎になると、
口内炎の中心が壊疽を起こしたような状態になります。
壊疽は急速に広がり、歯肉や骨なども破壊します。
進行性の壊疽性口内炎を治療するときは、
入院が必要なケースも多いです。
安静や栄養補給、抗菌剤、免疫グロブリンなどを投与して治療します。
進行性の進行性の壊疽性口内炎の場合、「口内炎」と呼ばれます。
しかし私たちが日常で引き起こす「アフタ口内炎」とは違うものなので、
ご安心ください。
アフタ口内炎が、
悪化して進行性の壊疽性口内炎になってしまうことはありません。
過度な心配は必要ありませんが、
アフリカに旅行に行くような場合は、
注意しておくようにしましょう。
海外には、私たち日本人にとって
未知で、対処法などに慣れていない疾患が多くあります。