ワインと健康

酒は百薬の長という言葉があります。これは、緊張をほぐしたり気分を良くしたりするので、適度に飲めば憂いも晴れ、どんな薬にも勝るという意味の故事です。

ワインもお酒なので、「百薬の長」のカテゴリーの中には入るのですが、少し事情が異なります。というのも、ワインはそれ自体が「健康的なお酒」だからです。

さて今回は、そんなワインと健康の深い関係についてお話しして参りましょう。

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★フレンチ・パラドックスについて
皆さんは「フレンチ・パラドックス」という言葉をご存知でしょうか。これは、フランス人が肉やチーズ、フォアグラなど、動物性脂肪を好む割に、心疾患や動脈硬化の患者が少ないという矛盾のことを言います。

この謎を解くキーは、彼らが愛飲している赤ワインにあります。赤ワインには、ポリフェノールが含まれています。

その中でもとりわけ「レスベラトロール」は、動脈硬化や心疾患に有効だとされています。

★レスベラトロールとは
では一体、レスベラトロールとは一体何でしょうか。レスベラトロールとは、ブドウやベリー類に含まれるポリフェノールの一種です。

強い抗酸化作用を持つことで知られ血流を改善する効果の他、生活習慣病の予防や、肌のシワ・たるみの改善、美白効果など、女性にうれしい効果がいっぱいです。

★効果的な飲み方
それでは、レスベラトロールをうまく取り入れるための効果的なワインの飲み方とはどんなものでしょうか。

・品種を選ぶ
赤ワインの中でも特にレスベラトロールが豊富な品種は、カベルネ・ソーヴィニヨンやネッビオーロなどです。

レスベラトロールは皮や種子に多く含まれているため、皮の厚いこれらの品種には多く含有しているという訳です。

ちなみに、白ワインの場合はどうかと言えば、赤ワインよりもレスベラトロールの含有量は少ないです。

その理由は、赤ワインと白ワインの製造過程の違いにあります。赤ワインが美しい赤紫色を呈し、独特の渋みを持っているのは、皮や種から色素と「タンニン」と呼ばれる渋みのもとを抽出しているからです。

対して、白ワインは皮や種から色や渋みを抽出することはあまりありません。

・片頭痛の人はご用心
片頭痛の人は、赤ワインを飲む際特に注意が必要です。赤ワインに含まれるポリフェノールには、血管を拡張する作用があります。

また、チョコレートやチーズに含まれるチラミンという物質にも血管を拡張する作用があるため、合わせて食べることによって頭痛を増長させる可能性があり、危険です。

健康に良いとされる赤ワインも一長一短です。飲むときは、自らの体質や体調と相談し、適量を心がけましょう。

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