睡眠は大切。これはよく知られていることです。
しかし、それにもかかわらず、睡眠の大切さを実感し、守ろうとしている人は、そう多くありません。
きちんとした睡眠時間を確保することを、守るか守らないかは、その人次第ですが、守らなければ、健康は確実に悪影響を受けます。
睡眠不足になると、朝すっきり起きられなくなります。
朝起きられなくて、不登校になってしまう子供が増加傾向にあります。
もはや、社会問題にまで発展していますが、睡眠不足を解消しないと、子供でも朝、学校に行けなくなるのです。
大人は頑張って起きるでしょうが、それでもストレスは子供と同じ。無理して活動している時間に悪影響が出てきてしまいます。
たとえば、大型トレーラーでの事故などが、睡眠不足により引き起こされてしまいやすくなるのです。
そうなれば、本人ももちろんですが、居合わせたほかの人々も、大きな損害を被ってしまうおそれがあります。
睡眠不足によって、これだけ多くの悪影響が引き起こされることから、人間にとって、睡眠がどれほど大切なものなのかがよくわかります。
私たちは、人生の3分の1を眠ってすごします。
これがふつうの生活です。
短時間睡眠、というやり方がもてはやされていたりします。
睡眠時間を削って、ばりばり仕事をするための方法を指南するというもの。
しかし、睡眠不足を削ってばりばり働こうとするよりも、良質な睡眠をとったほうが、作業効率は上がるはずなのです。
急がばまわれ、ということです。
1日に7時間も、8時間も眠るのは、実は自然界では人間だけです。
ほかの動物は、こんなに長い時間、無防備な状態で眠ることはありません。
たいていは、1サイクルごとに細切れで睡眠をとっています。
人間は脳が発達しているので、そのメンテナンスをするために、長い時間の睡眠が必要なのです。
だから、睡眠時間が6時間より少なくなってしまうと、睡眠不足の状態となり、体に悪影響が出始めます。
6時間までなら、ぎりぎり問題なく、日中過ごすことができるでしょう。
しかし、それ以下だと危険です。
もちろん、必要な睡眠時間には個人差があります。
また、その人が受けているストレスの量によっても、必要な睡眠時間(休息時間)は異なってきます。
人によっては、9時間より少ない睡眠時間になると、寝不足状態になることもあります。
これは、その人自身の性質によるものと考えて良いでしょう。
普段日勤で、夜勤もこなすような生活になると、睡眠時間が5時間以下になる、ということも少なくありません。
不規則な労働時間になるときは、心臓と脳に負担をかけている、ということを忘れないようにしましょう。
睡眠不足は心身の影響をはじめ、社会生活にまで、影響が及んでしまいます。
ナポレオンは3時間しか寝なかったと言われますが、それをまねしようと思っても、そうできるものではありません。
健康を考えるなら、やっぱり6時間は、眠りたいです。