寒い季節、のどがイガイガすると、のど飴のお世話になるという方も多いのではないでしょうか。
しかしのど飴は、風邪やインフルエンザにかかってしまったあとの「事後処置」としてだけではなく、予防としても活用度が高いことをご存知でしたか?
のど飴を舐めると、抗ウイルス作用がある唾液中の抗菌たんぱく質が強くなります。
人ごみにいるとき、感染予防に役立ってくれます。
ヒトが新しい種類のウイルスに遭遇した場合、免疫がないので、インフルエンザにかかってしまうものです。
免疫の記憶がないからです。
しかし、動物の場合、免疫記憶によらない「自然免疫」と呼ばれるものがあるんです。
その中でも、天然の抗菌物質の1つ「抗菌たんぱく質」は注目されています。
免疫担当細胞の白血球が持っているたんぱく質で、細菌やウイルスと戦ってくれるのです。
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このたんぱく質は、粘液中に存在しています。
風邪で鼻水の量が増えると、抗菌たんぱく質の量が増えて、他のウイルスに感染してしまうのを防いでくれます。
鼻水以外に、唾液中にもこの抗菌たんぱく質は存在しています。
鼻水は風邪やインフルエンザに罹ったときだけのものですが、唾液注の抗菌たんぱく質はいつでもあるものです。
だから、唾液中の抗菌たんぱく質を増やすと、いつでもインフルエンザや風邪の予防ができるというわけです。
そこでのど飴の登場です。ウイルスの通り道は、気道です。
鼻腔あるいは喉から感染するものです。
風邪で喉がイガイガするというときは、喉に炎症が起きていると考えられます。
唾液中の抗菌たんぱく質は、そもそも虫歯予防のために役立つとして、注目されてきました。
しかし、風邪にも有効であることがわかっています。
のど飴をなめると、唾液が増加するので、炎症が起きている喉を一定時間、洗うことができます。
これによって、唾液中の抗菌たんぱく質が、喉でウイルスが繁殖するのを防いでくれるというわけです。
風邪に感染しやすいのは、通勤の満員電車とか、エレベーターの中、化粧室、仕切りのないオフィスなどです。
そういうときに、のど飴を舐めると、喉をガードすることができます。
会議中にのど飴をなめるのは、エチケットの関係上難しいかもしれません。
でも、食後などに飴をなめる習慣を持つだけで、かなり違ってくるはずです。
また、抗菌たんぱく質のおかげで、虫歯予防にもなります。
ちなみに、最近では、のど飴に砂糖でない糖を使っているものが多く見受けられます。
こうした糖は低カロリーで、虫歯予防とダイエットにはいいのですが、大量に摂取すると、消化器症状が起きることがあるので注意です。
便秘傾向がある場合は、便秘解消効果が期待できます。
しかし、これで便秘が根本的に改善するわけではないのです。
のど飴をなめるのをやめてしまうと、また便秘に戻ってしまいます。
いずれにしても、いくらいいものだからといって、過剰になめすぎないようにしたほうがいいでしょう。
必要な場で、適度に活用するのが良いです。