運動で免疫力を上げる

寒い季節には、インフルエンザ対策として、免疫力を上げたいものです。

適度に運動すると、筋肉を動かして体の中が温まるので、免疫力があがると言われています。

免疫力を上げるには、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)と呼ばれるリンパ球です。

ウイルスから体を守ってくれます。ナチュラルキラー細胞は、血液中にあり、全身をパトロールしています。

ウイルス感染細胞やがん細胞などを見つけると、攻撃して、退治してくれるのです。

こうしたナチュラルキラー細胞の活動は、体の代謝を上げると、より活発になることがわかっています。

ウォーキング、ジョギング、サイクリングなど、自分のライフスタイルにあった運動を適度に取り入れ、体を動かす習慣をつけたいです。

続けることで、代謝が上がり、免疫力も上がってきます。

忙しくてなかなか運動する時間が取れないという人もいるでしょう。

そんなときは、普段の生活の中で、少しでも体を動かすことを意識するだけでも違うはずです。

例えば移動中、エレベーター、エスカレーターを使うのではなく、階段を使ってみる。

車で移動していたところを、自転車を使ってみる。

こうした小さな運動の積み重ねが、大きな効果を生むのです。

ちりも積もれば山となる、というわけですね。

ならば、とにかくたくさん運動をすれば、免疫力アップは問題なし、と思うかもしれません。

実際、ムキムキのアスリートをみると、とても健康そうです。

でも、実はハードすぎる運動は、逆に免疫力を低下させてしまうんですよ。

意外ですね。

体力というのは大きく2つに分類されます。

アスリートが、激しい運動をして強化するのは「行動体力」です。

免疫力を上げて、病原体や疲労、ストレスから体を守るのは「防衛体力」です。

毎日激しいトレーニングを重ねていると、疲労が蓄積したり、炎症反応が起きてしまったりします。

すると、それで免疫力が低下してしまうと考えられています。

運動不足の人が、急に激しい運動を始めてしまうと、心臓に負担がかかって、急性心筋梗塞を引き起こすという重大なリスクもあります。

自分の体力や、運動経験に合わせた、適度な運動強度をとることが大切なのです。

免疫力を上げるために運動をしたとしても、運動により疲労が蓄積してしまえば、免疫力は低下します。

体を動かすと、いずれにしても体力的な疲労は発生するものです。

免疫力を上げるために運動するのですから、これをいかに早く回復させるかを考えるようにしましょう。

おすすめは、ストレッチです。

ゆっくりと時間をかけて使った筋肉を伸ばしていくことで、筋肉内にたまった疲労物質が、体外に排出されて行きます。

ストレッチのあと、さらにゆっくりと入浴すると、体の外からも温められて血行が良くなり、疲労が回復します。

適度に運動してリフレッシュ。

このセットで考えると、免疫力を上げやすくなります。自分の体力レベルに合った適度な運動をこころがけましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。