朝、すっきり起きるためには、起きるための環境を整えておくことが大切です。
これには、「メラトニン」というホルモンの力を利用します。
メラトニンは、脳の松果体で生成、分泌されるホルモンです。
メラトニンというホルモンが分泌されると、眠くなります。
メラトニンは暗くなると分泌量が増えます。
だから、明かりを消すと眠くなり、朝日を浴びると分泌が抑制されて眠気が収まります。
しっかりと目覚めるためには、朝日を浴びることが大切なのです。
特に目覚まし時計をつけてもなかなか起きられない・・・という方は、窓際にベッドを寄せてみましょう。
そうすると、起きる時間には、寝ぼけながらもカーテンを引っ張り、朝日を浴びることができるようになります。
すると、眠気がうせて、起きられるようになりますよ。
起床したら、家じゅうのカーテンを開けて、部屋に朝日を入れ、体を目覚めさせましょう。
起きたら次は、温かい飲み物で体を温めましょう。
早寝早起きが習慣であっても、起き抜けは体の体温が低い状態のままです。
そのままでは、体が活動しにくいです。
なんとなく、だるさが残ってしまいます。
そんな状態だからこそ、温かい飲み物を飲んで、体温を上昇させると体がすっきり目覚めてくるのです。
起き抜けの一杯としておすすえなのはお白湯です。
インドの伝承医学、アーユルヴェータでは、起き抜けの白湯は胃腸の調子を整えて体内の老廃物を排泄するのに効果的とされています。
温かい飲み物でも、カフェイン入りの飲み物を飲んでしまうと、胃に負担をかけてしまいます。
胃酸を過剰に分泌させてしまいます。
だから、カフェインの入っていない飲み物がおすすめです。
カフェインは血圧を上昇させ、目ざめ効果をもたらすという側面もあります。
だから、完全にノーではないのですが、少なくとも、空腹時ではなく、食事中もしくは食後に飲むようにしましょう。
すっきりとした朝を過ごしたいのなら、朝食は必ず食べたいです。
夜の睡眠をはさむと、10時間以上、栄養を摂取していないのが朝の状態です。
朝は体がエネルギーをとても必要としています。
だから、すぐにエネルギーに変わる、ご飯やパンなど、主食をきちんと食べるようにしましょう。
このとき、冷たい食べ物は控えたいです。
少なくとも常温以上にしたいです。
牛乳やヨーグルトは、冷蔵庫から出してきたものをそのまま食べると体が冷えて、体温上昇を妨げてしまいます。
牛乳はチンしてホットミルクにして飲むようにしましょう。
ヨーグルトも、室温に戻してから食べたいです。
朝食は大事ですが、食べ過ぎには注意です。朝にお腹いっぱい食べてしまうと、エネルギーが消化だけに使われてしまって、脳に回らなくなってしまいます。
朝食は腹八分にとどめましょう。
また、朝起きてすぐに食べるよりも、身支度を整えるなどして、少しでも体を動かしてから食べたほうが食欲がわきやすくなります。