冷房の効いた屋内と、暑い外とを行き来していると、
自律神経の乱れが生じて
体のだるさ、不眠、むくみ、肩こりなどの不快症状を招いてしまいます。
冷房病には、体温調節と体調管理に焦点を絞った対策が有効です。
夏にやっておきたい冷え対策には、以下がおすすめです。
★冷房の温度を下げ過ぎない
室温を下げすぎると、外気との温度差が激しくなります。
だから、
屋外との温度差が開きすぎないよう、
冷房の温度は28度に設定するようにしましょう。
★お腹を冷やさない
冷房対策、というと、
カーディガンを羽織ったり、靴下を履いたり、
という対策を思い浮かべるかもしれません。
でも、まずは内臓を守ることが先決です。
夏場でも、冷房の効いた部屋の中で過ごす時は、
薄での腹巻やズロースを使い、
腰回りの血流を防がないように調整しましょう。
★夜はゆっくり湯船につかる
夏場は、しっかり汗をかくことが大切です。
発汗すると、
自律神経のはたらきが元に戻り、血流が良くなります。
40度以下の、ぬるめのお湯でゆっくり半身浴し、
発汗と血流を促進しましょう。
冷房病対策として、エクササイズも有効です。
冷房病対策としては、
冷房の温度を外気との温度差が小さくなるように
設定することが一番ですが、
体感温度、適正温度には個人差があります。
だから、
みんながひとつの部屋にいるオフィスでは、
全員が快適になる温度が設定しにくいかもしれません。
そういうときは、
自分がエクササイズをして、
体をあたためておきましょう。
自律神経系のバランスを回復させて、
血流を促進し、
冷え改善に役立つカンタンなエクササイズがあります。
★爪もみエクササイズ
冷房病では、
体が冷えて、免疫力が低下してしまいます。
自律神経系と免疫系はつながりが深く、
両方の機能を保つことが、夏の健康維持では大切です。
そこで、
爪のきわをもむ「爪もみエクササイズ」がおすすめ。
爪の生え際を、もう片方の指で強めにはさみ、もんでいきます。
薬指は、活動的になる交感神経を刺激するとされます。
薬指以外の4本は、
リラックスをつかさどる副交感神経を刺激するとされます。
冷房病では、
交感神経が優位となる傾向があります。
そこで、
薬指以外の4本指を、
10秒間ずつ、もみ始め、
最終的にバランスをとるため5本すべてをもむと、
自律神経が回復しやすいです。
★つま先動かしエクササイズ
体を上下に動かしたり、
左右に動かしたりというエクササイズはオフィスではやりづらいです。
しかしつま先だけなら、いつでも動かせますよね。
膝を軽く伸ばせる程度に椅子を引き、
エクササイズしましょう。
座っていると、下肢の血流が阻害され、
ふくらはぎのポンプ機能が低下しやすくなります。
下肢の冷えを予防すると、
体の冷えの進行もくいとめられるのです。
①つま先を体に向けてふくらはぎを5秒間ほど伸ばし、脱力する。
これを3セット。
②つま先をゆっくり、ぐるりと回します。
このとき、
筋肉の伸ばされる部位が変化していくことを
意識しながらエクササイズすると、効果が出やすくなります。