乾燥肌の方はもちろん、普通肌の人でも、冬になると肌が乾燥しやすいと感じるようになります。
冬にお肌が乾燥する理由には、血行不良、分泌機能の低下があります。
★血行不良がお肌を乾燥させる
冬は湿度が低下します。
それにより、毛細血管が収縮し、血行不良になりやすくなります。
血行不良状態だと、栄養分や酸素などが、毛細血管から肌のすみずみまで供給されにくくなります。
肌細胞は活性が失われ、肌の新陳代謝が正常に行われなくなります。
これがお肌の乾燥を招きます。
★分泌昨機能の低下
冬は寒くなります。
だから、夏場はさかんに分泌されていた汗(水分)や皮脂(油分)の分泌量が大きく減少します。
お肌の天然のクリームである皮脂膜は、汗や皮脂により構成されます。
天然のクリームがじゅうぶんに生成されなくなり、刺激がダイレクトに肌内部に伝わるようになります。
それが肌荒れなどを引き起こします。
★水分の蒸発による乾燥
冬は、人体の構造的に、肌の水分分泌量が減少します。
それに加えて、外気が乾燥しているので、肌の水分が蒸散し、失われやすくなってしまいます。
皮脂も(油分)も減少するので、肌バリア機能も低下して、水分は蒸散しやすい状態です。
これらの要因により、冬の肌は、そのほかの季節の肌に比べて、お肌が乾燥しやすくなっています。
カサカサと粉をふいたお肌は、イヤですよね。
ファンデーションを塗っても、カサカサした部分だけ目立ってしまうものです。
冬場でもつややかなお肌を保つためには、これら肌を乾燥させる要因に負けない、お肌にうるおいを保たせるケアが必要になってきます。
それが保湿です。
保湿クリームは、冬場に活用したい化粧品です。
クリームを塗布すると、お肌にうるおいが与えられます。
それが、乾燥した空気への水分蒸散を防いでくれます。
また、肌に栄養を与えるので、血行不良により滞りがちな栄養補給を、補うことができるのです。
スキンケアでは、洗顔、化粧水、美容液、クリームという順番で行っていきます。
この最後の段階であるクリームは、それまで塗布してきた栄養分を閉じ込めるための役割を果たすためです。
ふたとして機能します。
冬のスキンケアでは、このふたの能力が優れたものを、意識して使うことが重要です。
そもそも化粧品は、オールシーズン同じものでないほうが望ましいです。
夏はべとべと肌を改善するための、さっぱりとした作用をもたらしてくれるものを使います。
冬になると、うるおいを閉じ込めることができる、保湿効果のより高いクリームを使います。
市販されているクリームにはいろいろなものがありますが、メーカーごとに成分を工夫しています。
自分のお肌に合うものを使いたいです。
また、シリーズで化粧品をつくっているメーカーなら、クリームをそのメーカーのものにしたら、他のラインの化粧品も、併せて使ったほうが、美肌効果は出やすくなります。