紫外線を浴びていると、お肌が老化してシミができやすくなります。
紫外線によるお肌の老化を「光老化」と言います。
シミやしわが気になりだすと、「年齢のせいね」と思ってしまいがちです。
でも、シミができるのは、加齢によるものだけではないのですよ。
老化とは関係なく、紫外線を浴びたことにより、肌の老化が起こるのです。
これが光老化です。光老化は、避けられない加齢による自然老化とは分けて考えられます。
実は、自然老化というのは、お肌に占める老化の割合のたった20%です。
そして、残りの80%が光老化だと言われています。
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自分の体を見てみても、同じ年齢なのに、部分によって、シミができているところ、できてないところが違うことが分かります。
上腕の内側と、顔の皮膚を比べると、顔のほうがシミやしわが目立ちますよね。
これはどうしてかというと、顔や手の甲、首などは、いつも日光に当たっている部分だからです。
日光に当たらないでいると、顔の皮膚だって、上腕の内側みたいなもちもち、つるつるの状態を維持できているはずなのです。
ということで、お肌の老化を防ぐ一番の方法は、紫外線を浴びる量を減らすということです。
真っ赤に日焼けしたお肌がだんだんと黒ずんでいくのは、表皮の中にあるメラノサイトというメラニン産生細胞がメラニンを作り、皮膚の表面に出てきたからです。
メラニンがあると、皮膚の細胞のDNAが傷つくのを防いでくれます。
肌はもともと、紫外線に対する、こうした防御機能が備わっているのです。
しかし、紫外線をたくさん浴びすぎてしまうと、お肌は過剰に反応して、必要以上にメラニンを作り続けてしまいます。
そしてシミになります。シミは35歳前後から目立ってきます。
これは光老化の初期症状と言えるでしょう。
しわも加齢によるものと、光老化によるものとは違います。
加齢によりできるしわは、小さいちりめん状のしわです。
光老化によるしわは、深くて大きなしわです。
また、農作業など、紫外線をいつも浴びている人は、首の後ろに深いしわがあるものです。
紫外線によって皮膚が損傷すると、表皮細胞のDNAに傷がつきます。
よく晴れた日に、太陽の光を1時間浴びると、1つ1つの細胞の遺伝子に100万個も傷がつくと言われています。
細胞には修復作用があるので、2~3日たてば自然に修復されます。
メラニンを作る細胞のDNAが傷つき、修復されないままでいると、その細胞はメラニンを必要以上に作り続けます。
これがシミになります。
紫外線を浴びたお肌が赤くなった部分は、活性酸素がつくられています。
そこがさびついてしまいます。紫外線で炎症を起こしたお肌が長い時間放置されると、さらに老化が進んでしまいます。
活性酸素を除去するはたらきのある抗酸化物質をとることで、増えすぎる活性酸素の量を減らして、シミをできにくくすることができます。