ホメオタシスが停滞期をつくる

私たちの体には、
体の状態を一定に保とうとする
ホメオタシス(恒常性)というはたらきがあります。

ホメオタシスは、
寒くなるとブルブルと体を震わせて熱を生み出し、
体温を上げます。

熱くなると汗を出して体を冷やし、
体温を下げます。

このようにして、
体の状態を一定に保とうとします。

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ダイエットをしていると、
あるときからパタリと体重が減らなくなってしまいます。

これもホメオタシスの働きです。

ダイエットをして、
体重が減ると、
体は変化を感じ、
体重を減りにくくさせます。

これは、
摂取カロリー不足により、
体が危機的な状況に陥っていると、
判断されるためです。

遭難事故などで、
数日後に無事保護される人がいます。

遭難者はその間、なにも食べていないのに、
生命を維持できています。

これは、
危機的な状況に遭遇した体が、
摂取カロリー不足に対応し、
体を一定に保とうとするためです。

ホメオタシスにより、
少しのエネルギーでも体を維持し、
エネルギーを蓄えられるようにします。

エネルギーの供給がないからこそ、
体を維持するために、
省エネとなるのです。

ホメオタシスは、
1ヶ月で体重の5%以上が減った時に、
活発に活動するようになります。

体重50kgだと、
5%としてマイナス2.5kg。

ダイエットを頑張れば、
1ヶ月でそのくらい減るでしょう。

そして
ホメオタシスが活性化し、
停滞期がやってきます。

ホメオタシスが活性化しているときに、
ダイエットをやめるのは危険です。

エネルギー不足に耐えられるように、
体が省エネの状態になっています。

だから、
たとえドカ食いしないとしても、
今までの食事量に戻しただけ、
カロリーオーバーになり、
太ってしまうのです。

ダイエットをして、
ダイエット前よりも体重が増えてしまう、
リバウンドになってしまうのは、
こうした背景があります。

停滞期にダイエットをやめると、
リバウンドしやすいので要注意です。

ダイエットをして、
停滞期に入り、
あるとき体重が減らなくなる。

だからもうどうでもよくなって、
ダイエットをやめてしまう。
ダイエットをやめても、
停滞期はそのままです。

体は
「今のうちに栄養を蓄えておかなくては」と、
なるべくエネルギーを消費しなくいようにします。

摂取したエネルギーは消費されず、
蓄積されていきます。

体は過剰にエネルギーを蓄えて、
エネルギー消費を抑えてしまいます。

ダイエットを成功させるには、
ダイエットをしていると必ずやってくるこの「停滞期」を
いかに乗り越えるかが重要になてきます。

停滞期に陥ったとしても、
ダイエットは続けましょう。

急激に体重が減っていく状態を、
最初は危機的状況ととらえたホメオタシスも、
やがて
「今は栄養不足で危機なのではなく、正常な状態なんだ」
とわかってくれます。

すると、
停滞期でストップしていた体重ダウンが、また再開されます。

停滞期があると、分かっていても
なかなか乗り越えられないものです。

しかし、
リバウンドは避けなければいけませんから、
ここはがんばりどころです。

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