ダイエットの停滞期はホメオタシスによるもの

ダイエットを始めて、
順調に体重が減っていったとします。

一日ダイエットをがんばって、
次の日に体重計に乗って、
減っているのを確認した時。

ダイエットをしていて、
最も幸せな時間です。

しかし、
ダイエットを続けていると、
あるとき、体重が全く減らなくなってしまいます。

うそ? どうして!? あんなに頑張ったのに!! 
と疑問と憤りがわいてきます。

そしてその日、
もっともっと頑張って、次の日体重計に乗ります。

でも、
体重は変わっていません。
楽しかったひとときが、悪夢に変わる瞬間です。

ダイエットをしても体重が減らなくなると、
「もしかしたら、このダイエット法ではヤセられないのかな!?」
と思ってしまいます。

そして、
ダイエットをやめてしまいます。

ダイエットに挫折するのは、
こういう出来事がきっかけになることが多いです。

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このように、
今まで減っていた体重が、
急に減らなくなるタイミングを、
「停滞期」と言います。

停滞期にダイエットをやめて、
前の食事量と生活習慣に戻すと、
ダイエット前よりもかえって体重が増えてしまうことがあります。

これを
リバウンドと言います。

実は、
ダイエット→停滞期→リバウンドという
悪のスパイラルにはまってしまう人は、かなり多いです。

以前の食生活に戻しただけなのに、
かえって体重が増えてしまうことに、
納得がいかない気もします。

食べ過ぎているわけでもない、
以前行っていたそのままの食生活に戻しただけんなのに、
太ってしまうのはおかしいですよね。

この悪のスパイラルで体重が増えてしまったのは、
停滞期というタイミングで、
ダイエットをやめてしまったことにあります。

体重が思うように減らないからと言って、
すぐにダイエットをやめてしまうのはいけません。

停滞期をがんばって乗り越えることで、
さらに体重が減っていくし、
リバウンドも回避できるのです。

リバウンドが起こるメカニズムには、
ホメオタシス(恒常性)が関わってきます。

これは、
体に備わっているはたらきで、
ホメオタシスのはたらきにより、
体の環境が一定に保たれています。

ホメオタシスのはたらきとして具体的なのは、
体温の維持です。

周囲の温度が変化しても、
ホメオタシスが機能していれば、
体温は一定に保たれます。

冷たいものを食べると、
ブルブルと震えますよね。

これも
ホメオタシスによるはたらきです。

筋肉をブルブルと緊張させることにより、
熱を生み出し、
体温が下がるのを食い止め、
一定に保つのです。

反対に、
ホメオタシスがあるから、
熱いものを食べると、
汗をかきます。

汗をかくことで体を冷やし、
体温の上昇を防ぐのです。
ホメオタシスは、
体の一部や外部の環境が変わっても、
体内の環境を一定保ちます。

これにより、
生命が維持されています。

そして、
ホメオタシスは、
ダイエットにより体重が減少すると、
その変化を感じ、
体重が減りにくくなるように働いてしまいます。

ダイエットで体重が減らなくなるのは、
私たちの体を守るホメオタシスによるはたらきなのです。

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