便秘解消に役立つとされる食べ物はいろいろありますが、その中でもナンバーワンの効果があるのが豆類です。
豆類には、豊富なたんぱく質のほかに、便秘解消に効果のある食物繊維が多く、カルシウムや鉄などのビタミン・ミネラルがたくさん含まれています。
ビフィズス菌のエサとなるオリゴ糖もたくさん含まれています。
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豆類を使った食べ物としては、納豆がなじみ深いですが、納豆は発酵途中の食物繊維がやわらかい状態にあります。
だから消化がよく、お腹に負担をかけないため、けいれん性便秘の解消効果が高いです。
もちろん、直腸性便秘、弛緩性便秘にも効果を発揮してくれます。
納豆にはこのほかに、血圧や血糖値の上昇を防いだり、悪玉コレステロールを減らしてくれるという効果もあるスゴイ食品です。
豆類では、納豆の他に、日本人の食卓になじみ深いのが、枝豆です。
旬は終わってしまいましたが、缶詰を利用すれば、一年中枝豆のスゴイ便秘解消パワーを得ることができます。
枝豆は大豆になる前の、未成熟の状態で収穫されたものです。
未成熟と聞くと、栄養が少ないような気がします。
でも、事実はその逆です。
未成熟だからこそ、大豆にはない栄養素がたっぷり含まれています。
枝豆なので、食物繊維がたっぷり入っているのはもちろんですが、ビタミンB1やB2など、いろいろなビタミンがたっぷり含まれているのです。
そして、大豆にはないビタミンA、Cも豊富です。
ビタミンCは美肌効果が高い成分として知られていますが、便秘解消にも効果あり。
ビタミンCは、善玉菌であるビフィズス菌を増やしてくれるのです。
善玉菌を増やすと、便秘が解消されていきます。
ビタミンCを摂りすぎると下痢になってしまう、という話を聞くくらいです。
だからこそ、ビタミンとしては便秘解消効果がとても高いものなのです。
アメリカのミネソタ大学で、食物繊維とビタミンCによる便秘解消効果に関する研究がおこなわれています。
それは、
★ビタミンCと食物繊維を摂るグループ
★ビタミンCだけを摂るグループ
★食物繊維だけを摂るグループ
の3つに分け、それぞれで便秘解消効果を比べるというもの。
結果は以下の通りでした。
★ビタミンCと食物繊維を摂るグループ
52%の解消率
★ビタミンCだけを摂るグループ
41%の解消率
★食物繊維だけを摂るグループ
22%の解消率
便秘解消というと、食物繊維の効果が一番絶大、というイメージがあります。
しかしこの研究結果からは、食物繊維よりもむしろ、ビタミンCのほうに便秘解消効果が高く、しかも食物繊維とビタミンCを一緒に摂取すると、便秘解消効果が大変高いことが分かっています。
枝豆には食物繊維とビタミンCの両方がたっぷり入っていますから、とても便秘解消効果の高い食べ物だということが分かりますね。
そのまま食べてもいいし、サラダに加えてもいいし、いろいろな食事に取り入れたい食材です。