ストレスとがんの関係

健康な人でも、1日で体内に5000個ほどのがん細胞ができていると言われます。

そして、その500個のがん細胞は、すべて免疫細胞によって退治されています。

「免疫」というのは、病気を免れるという意味があります。

私たちが健康に生きていくために、体を守ってくれる、大切なシステムです。

免疫が働いていると、外部から入ってきた細菌やウイルスなどの敵を速やかに退治できます。

しかし、免疫が低下していると、負けてしまって、病気になってしまいます。

その免疫のかなめになっているのが白血球です。

白血球は骨髄でつくられ、全身に張り巡らされたリンパ組織を通じ、病原菌がいないかどうかパトロールし、いれば撃退します。

白血球は「顆粒球」「リンパ球」「マクロファージ」という細胞が、バランスをとって存在しています。

これらのバランスが崩れると免疫が下がって病気が引き起こしてしまいます。

バランスを保つのが自律神経の役割です。

自律神経は、交感神経と副交感神経によってできています。

交感神経とは、日中、緊張したり、興奮したりするときにはたらくものです。

このときにアドレナリンが分泌され、血液が上がり、白血球中で顆粒球が活発に活動します。副交感神経はリラックスしているときに働きます。

このとき、リンパ球が活発に働いています。

リンパ球は、体内をパトロールしつつ、細胞やがん細胞を退治します。


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自律神経はとてもストレスに弱いです。

ストレスがあると、白血球のバランスを保てなくなり、緊張や興奮して、交感神経が過敏になります。

すると、顆粒球が必要以上に増え、活性酸素が粘膜を破壊し、がん細胞が発生します。

リラックス状態の副交感神経が優位になると、最近やがん細胞などの異物を退治するだけではなく、自己免疫疾患と言われる、正常な細胞にも攻撃してしまいます。

異物の排除が過剰になりすぎて、アレルギー疾患を引き起こします。

ですから、自律神経を正常に働かせ、白血球のバランスを保つことができないと、免疫細胞が来るって、がんを引き起こしてしまうおそれがあるのです。

そして自律神経はストレスにとても弱いです。

自律神経は自分で意識的にコントロールできません。

しかし、早寝早起きしてバランスのとれた食事をとり、適度な運動を続けていれば、狂うことはないのです。

ストレスは「たかがストレス」と思って放置してしまいがちですが、それが自律神経の不調を招き、いずれがんに進行するかもしれないと思ったら・・・改善しようと思いますよね。

ストレスを感じたら、まず、自分がどういうストレス環境にいるのか考えてみましょう。

仕事での重圧なのか、人間関係なのか、あるいは別の原因なのか。

自分がどういう状況にストレスを感じているのかわかったら、ゆっくりと息を吸い込み、イライラや不安、恐怖などを振り切るように吐き出してみましょう。

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