便秘と大腸がんリスクとの関連性について

便秘が大腸がんのリスクを高める、というのは、ずいぶん前から言われてきました。

しかし、研究により、便秘が必ずしも大腸がんのリスクを高めるわけではない、ということが分かってきました。

厚生労働省の多目的コホート研究にも、次のような内容が記載されています。

「便通が週に2~3回しかなくても、毎日ある人に比べて、大腸、結腸、直腸がんのリスクが高くなることはありませんでした。診断前の大腸がんの影響を取り除くために、追跡開始~2年目までに、発生した大腸がんを取り除いてみました。しかしこの状態デモ、結果は変わりませんでした。」

男性よりも、女性のほうが便秘になりやすいです。

これには、女性ホルモンが影響していると言われます。

女性ホルモンのひとつである、黄体ホルモンは、妊娠期や排卵後に、大腸のぜん動運動を抑える作用があります。

このため、便秘になりやすいのです。

妊娠中になると、さらに便秘になりやすくなります。

子宮が大きくなるにつれて、腸が圧迫され、動きが鈍くなり、便秘になりやすくなります。

妊娠中だけではなく、若い女性がダイエットをして、極端に食べないことも、便秘につながります。

食べる量が減り、便の量が減るため、便秘を招いてしまうのです。

男性も、加齢により便秘になりやすくなります。

その理由はいくつかあって、女性にも通じる要因だったりします。

~男性が加齢とともに便秘になりやすい理由~

★歯が悪くなり、柔らかいものばかり食べて食物繊維不足になるため
★加齢とともに腸内の善玉菌が減少するため
★筋力が低下して、便を押し出す力が低下するため
★水分不足や運動不足
★糖尿病など疾患により、弛緩性の便秘になる
★治療の薬剤の副作用による

健康を維持するためには、便秘はぜひ予防したいです。

便秘を予防するときには、食物繊維を積極的に摂取したいです。

食物繊維は便のかさを増やし、お通じをよくしてくれます。

また、善玉菌を増やすのに役立つプロバイオティクスの摂取です。

乳酸菌をなるべく摂取して、腸内の環境を整えたいです。

腸内ではたらく乳酸菌は、腸内環境を正常化し、善玉菌優位の状態にしてくれます。

だからヨーグルトなど、プロバイオティクスを含む食べ物が推奨されています。

しかし気をつけないといけないのは、腸に届く前に、乳酸菌が死滅してしまわないようにしないといけない、という点です。

プロバイオティクスは、腸に達する前に、胃酸で消滅してしまうおそれがあることが指摘されています。

選ぶときには、生きて腸まで届くことを重視している食べ物を選ぶべきです。

サプリメントでもいいですね。

胃を通過する前では、カプセルでしっかりガードし、それから溶けて、腸に吸収される、というのが一番良いです。

腸内は善玉菌と悪玉菌、日和見菌で構成されます。

善玉菌が増えると、悪玉菌が減少して、バランスをとるようになっています。

だから、善玉菌を増やすほど、腸内環境は相乗効果で健康になっていく、というわけです。

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