粉ふきの原因を知って対策をとる

冬になると出てくるのがお肌の粉ふきです。

肌がカサカサしてかゆみが起きたり、フケのような白い粉がお肌に出てきたりしますよね。

気になります。

お肌の乾燥は全身でおきます。

その中でも、特にかさつきやすいのが足のすねや背中、二の腕の部分です。

これらの部位は、皮脂が少なく、粉吹きになりやすいのです。

粉ふき肌になると、お肌がかゆくなります。

服とこすれてかゆみが増して、服の上からかいてしまいがちになります。

そうすると、お肌が傷ついて、炎症を起こし、さらにかゆみが強くなってしまいます。

こうした粉ふきは医学的に角質層の落屑(らくせつ)と定義できます。

肌表面からはがれおちた細胞の死骸、それが粉ふきの正体です。

落屑そのものは、お肌の新陳代謝の1つです。

しかし寒い季節には、特にその状態が目立つようになります。


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では、なぜ冬になると落屑が起こりやすくなるのでしょうか。

それは、お肌の皮脂膜と関係しています。

通常なら、健康な肌は皮脂膜によっておおわれています。

皮脂と水分がまじりあった天然の保護クリームのようなものが、皮脂膜です。

一番外側に皮脂膜があって、それがお肌のうるおいを保っています。

その内側には角質層があります。

角質層には、細胞と細胞のすきまを生める細胞間脂質があります。

この細胞間脂質が水分蒸発を防いでくれます。

皮脂膜と細胞間脂質により、外部からの異物、刺激からの刺激をシャットアウトできているのです。

ところが、乾燥が進むと、皮脂膜や細胞間脂質が減っていってしまいます。

細胞同士がくっつかなくなり、隙間が空いてしまいます。

そして通常よりもはがれやすくなってしまいます。

このようにして、冬には落屑がおきやすくなるのです。

細胞間にスキマがあると、当然、異物や刺激が侵入しやすくなります。

そして炎症が悪化しやすくなり、細胞も繁殖しやすくなります。

こうした事態により、肌トラブルが引き起こされるようになります。

乾燥肌の状態がさらに悪化すると、粉ふきよりもさらにひどいことになってしまいます。

いつもなら、真皮の中にとどまっている神経線維が、表皮の上まで伸びてきます。

だから、少しの刺激でも反応して、かゆみを感じやすくなってしまいます。

ガマンできずにかいてしまうと、症状はさらに悪化してしまいます。

このような状態になったら、肌の内外からきちんとケアをして、保護バリアを復活させるようにしていかないといけません。

まず、壊れてしまった肌バリアを再生するために、ワセリンやセラミド、尿素、ヘパリン類似物質のような保護成分をお肌に塗布して、お肌をスキンケアしていきます。

お肌の内側からも同時にケアしたいです。

細胞間の隙間を埋めてくれるタンパク質をしっかり摂り、お肌をすこやかにしてくれるビタミン類をバランスよく摂取することが大切になってきます。

粉ふきの改善には、ビタミンAやビタミンB2、ビタミンCなどの摂取が効果的です。

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