お肌は、肌の奥深くの角質層という部分により、うるおいが守られています。
角質細胞は硬いケラチンたんぱく質でできています。
しかし、人の肌を触っても、硬いという感じはしません。
とてもやわらかいです。
これはなぜかというと、角質層に約30%の水分が含まれているからです。
たっぷりの水分を含んでいるからこそ、肌のなめらかさ、柔らかさ、ハリが保たれているのです。
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お肌のうるおいは皮脂、天然保湿因子、角質細胞間脂質という、3つの物質により、生み出されています。
角質層に保持されている水分のうち、2~3%は皮脂膜です。
17~18%は天然保湿因子です。
残りの80%は、角質細胞間脂質です。
角質細胞間脂質は、セラミドとも言われています。
これら3つの保湿因子が、バランス良く含まれていると、お肌のうるおいは保たれます。
しかし、いくつかの原因により、お肌が乾燥してしまうことがあります。
★乾燥の原因① 加齢
加齢などの原因により、角質層の水分は減少していきます。
これはあらがえないものですが、一番影響力があります。
そして、乾燥した状態である、皮脂欠乏症となってしまいます。
★乾燥の原因② お湯の使いすぎ
肌が乾燥してしまう要素は、加齢のほかに、お湯の使いすぎも挙げられます。
熱いお湯につかるのが好き、脱脂力の強いボディーソープを使っている、というような方は、お肌に余計な刺激を与えてしまいます。
このような状態でいると、皮脂と角質細胞間脂質が、流れて行ってしまいます。そして、お肌が乾燥してしまいます。
★乾燥の原因③ 空気の乾燥
外気や室内で、乾燥したところにいても、お肌は乾燥してしまいます。
空気中の湿度が50%以下になると、角質層の水分が急激に蒸発しやすくなってしまいます。
お肌のつっぱりを感じたときには、お肌の水分量が10%以下になっている! なんてこともあるのです。
お肌は外部の影響を受けやすいです。
乾燥を防ぐためにも、日ごろの習慣を見直し、暖房の入れ過ぎにならないように注意しましょう。
これらの季節は、加湿器を使うのもおすすめです。
暖房により、乾燥してしまった空気は、加湿器による水分補給でリセットしておきましょう。
加齢、お湯の使いすぎ、屋内や屋外の空気の乾燥により、保湿因子のバランスが崩れ、お肌は乾燥しやすくなります。
このうち、加齢は自分でコントロールできませんが、ほかのふたつは、自分でのコントロールが可能です。
熱いお湯に入るのが好き! という方も、なるべくお湯の温度は低めに設定して使っていただきたいです。
乾燥した空気の中でずっと過ごしていると、ずっとお肌の水分を奪われ続けている状態になります。
加湿機能を追加したりして、なるべくお肌を乾燥させないような工夫が大切です。
「乾燥しているな」と気付いた時には、かなり水分が低下してしまっているおそれがあります。
なるべく早めに、保湿対策をしておくことが大切です。