保湿因子のバランスをとる

お肌のうるおいを保っているのは、皮脂、天然保湿因子、細胞間脂質の3つです。

これら3つがバランスをとることで、お肌のバリア機能がはたらき、うるおいが保たれています。

これらの保湿因子が、どのようにお肌への影響を与えているのか、詳しくみてみましょう。

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★皮脂

お肌には、天然の保湿クリームがあると言われます。

これには、まさに皮脂が役割を果たしています。

皮脂は皮脂線から分泌される油のことです。

この皮脂と、汗がお肌の表面でまざりあうことで、天然のクリームが生み出されます。

天然の油脂として、肌の表面を多い、水分が蒸発するのを防いでくれています。

また、摩擦抵抗を減らして、表面をなめらかにする役割もあります

皮脂膜には脂肪酸が含まれていて、弱酸性が保たれています。

弱酸性の状態だと、細菌が繁殖しにくくなります。

皮脂の量と、経皮水分蒸散量は、逆相関関係にあります。

だから、皮脂の量は、多すぎても少なすぎてもいけません。

皮脂の分泌が少ないと、お肌にざらつきやかさつきが出てしまいます。

これがバリア機能を弱めてしまいます。

皮脂の分泌が多すぎると、肌が脂っぽくべたついてしまいます。

皮脂は刺激物質に変化し、肌の炎症を招いてしまいます。

これがニキビのもとになります。

皮脂膜がきちんと役割を果たすためには、皮脂の分泌は適度であるべきです。

★天然保湿因子

天然保湿因子には、水分を蓄えて、保持するはたらきがあります。

ケラチノサイト(角化細胞)が角化するときに、たんぱく質から生成されます。

水分と結合します。

アミノ酸や尿素、乳酸、塩基類などで構成されています。

水分と吸着し、水分を角質層に届け、柔軟性とハリのある角質層を保つ役割を果たします。

★細胞間脂質

角質層はブロックのように層が何枚も重なってできています。

レンガの壁をイメージしていただくとわかりやすいです。

レンガが角質細胞で、その積み重なったつなぎめの部分を、角質細胞間脂質であるセメントがつなぎ合わせています。

これで、ぐらぐらすることのない、強い壁ができあがるのです。

角質細胞が角質細胞間脂質によりしっかり固定されていることで、内部の水分蒸発が抑えられます。

また、外部刺激からも守られます。

角質細胞間脂質は、細胞間脂質は、水を抱える親水基、脂質を含む親油基があります。

水分層と油脂質層が交互になっています。

これが水がもれることのない、しなやかな防護壁をつくりあげています。

比熱が高い水分層は、熱さ、冷たさの刺激に対しても、緩衝材としての役割をはたしてくれます。

しかし、この交互の構造が崩れてしまうと、水分が抜けやすくなってしまいます。

乾燥が気になるときは、この交互の構造を整えることで、保湿しやすくなるのです。

角質細胞間脂質の成分はセラミド類が半分で、遊離脂肪酸、コレステロール、コレステロールなどの複数の脂質で構成されています。

植物油やゴマに含まれるリノール酸のほか、青魚に含まれるDHAやEPAをバランスよく摂取することで、セラミド強化に役立ちます。

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