冬になると、お肌がかゆくなってしまいがちになります。
かゆくてかゆくて、服の上から何度もかいてしまいたくなります。
特に乾燥する季節、お肌がかゆくなってしまうことを、皮膚掻痒(ひふそうよう)と言います。
症状としては、発疹などの症状がないのに、かゆみだけがある状態を言います。
かいたところに炎症を起こし、二次的に湿疹ができてしまうことがあります。
皮膚掻痒の症状は、かゆみだけです。全身にかゆみが出る場合もあるし、一部だけにかゆみが出ることもあります。
スポンサード リンク
スポンサード リンク
どうしてかゆくなってしまうのか。
それは、3つの理由が考えられます。
★原因その1 乾皮症
皮脂の分泌が減少してしまい、皮膚が乾燥して、外部の刺激に対して敏感になります。
これがかゆみを引き起こします。
お肌の老化により、起きやすくなるところがあります。
★原因その2 限局性皮膚瘙痒症
外陰部や肛門部にかゆみが起こります。
外陰部のかゆみは、中年以降の女性に起こりやすく、肛門部のかゆみは中年以降の男性に起こりやすいです。
★原因その3 汎発性皮膚瘙痒症
内臓疾患など、内因性の原因により、全身の皮膚にかゆみが起こります。
このうち、冬に起こりやすい、もっともポピュラーな皮膚掻痒の原因は、乾皮症です。
皮膚が乾燥していて、保護膜がこわれてしまっているのが原因ですから、その保湿をすることが、皮膚掻痒を改善するために、まずだいいちに行いたい治療といえます。
保湿剤でケアしてあげましょう。
かゆみが強いときには抗ヒスタミン剤を服用することで解消できます。
かいてしまって、湿疹ができてしまったときは、ステロイド外用剤を使って改善できます。
抗ヒスタミン剤も、ステロイド外用剤も、使用を考えている場合はまず皮膚科を受診し、処方してもらうことをおすすめします。
日常生活でも、皮膚掻痒を起こさないような環境を維持することで、かゆみを起こりにくくさせることができます。
部屋の中では、なるべく湿度が下がりすぎないようにしましょう。
ヒーターやエアコンを使っていると、屋内が乾燥してしまいがちになります。
加湿器を置くのも良いですね。
濡れタオルを置いたり、加湿器をかけたりして、湿度がある状態を心がけましょう。
衣類が刺激となり、かゆみを引き起こすことがあります。
静電気を起こしやすい服や、チクチクしやすい服を着ていると、それが刺激となって、かゆみが引き起こされます。
やわからい素材のコットンの服を着るようにしましょう。
入浴時は、低刺激の石けんやシャンプーを使うと、お肌をまもりやすくなります。
刺激の強いものを使い続けていると、それが刺激となり、かゆみを生んでしまいます。
シャンプーは、体につくと、それが刺激になってしまいます。
なるべく体にかからないようにしましょう。
シャンプーをするときは、背中にシャンプー分が残ってしまい、それがかゆみになりがちなので、しっかり洗い流すようにします。