寒い季節になると、食べたくなるのが温かいお鍋。
キムチ鍋や寄せ鍋といった、鍋料理の定番以外にも、最近ではトマト鍋、豆乳鍋、カレー鍋、チーズ鍋など、いろいろなお鍋が登場しています。
スーパーマーケットに行くと、いろいろな種類の鍋の素が置いてあって、見ているだけで楽しくなりますよね。
その中でも、女性に人気なのは、なんといってもコラーゲン鍋です。
このコラーゲン鍋について、くわしくみていきましょう。
コラーゲン鍋には「これがコラーゲン鍋だ!」という明確な定義はありません。
しかし、大きく分けると2つあります。
★コラーゲンを含む様々な食材を入れた鍋
鳥の皮、テール肉、軟骨、かき、すっぽん、くらげなど。こうしたコラーゲンを含む食材を鍋の材料として入れ、ぐつぐつ煮込みます。
とてもシンプルですね。
煮込むと、これらの食材からコラーゲンが抽出されて行きます。
★コラーゲンボールを入れた鍋
コラーゲンボールというのは、あらかじめ食材から抽出したコラーゲンをボール状に固めたものです。
1個100円以下という、リーズナブルな料金で入手できます。
このコラーゲンボールを、スープやラーメンなど、さまざまな料理に入れて食べます。
こう考えると、別に鍋じゃなくたっていいんです。
スープを飲む食べ物に、ポンとコラーゲンボールを入れると、コラーゲン鍋と同等の美容効果が得られるというわけです。
これらを食べることで、実際には美肌効果はどれほどあるのでしょうか。
実は、ここに落とし穴があったりします。
コラーゲンを含む鍋を食べたら、そのまま体内でコラーゲンとしてハリ成分の役割を果たすわけではないのです。
体内に入ったコラーゲンは一度アミノ酸に分解されます。
それがまたコラーゲンに再合成される場合もあります。
しかし、骨や筋肉、皮膚などに使われることもあるのです。
コラーゲンを体内でたっぷりつくりたいのなら、おすすめはビタミンCと一緒に食べること。
コラーゲンの合成にはビタミンCが必要です。
なので、コラーゲン鍋にビタミンCを含む食べ物と一緒に食べると、コラーゲンとして再合成されやすくなるのです。
低分子のコラーゲンを継続的に摂り続けると、老化しにくい体をつくることができると言われています。
また、コラーゲンを摂取すると、肌状態が改善されたというデータもあります。
最近では、摂取したコラーゲンがアミノ酸に分解されず、コラーゲンペプチドとして血液に残ることで、皮膚の下の真皮にはたらきかけ、肌細胞を増やす、という研究結果もあったりします。
このように、いろいろな説があるわけです。
しかしいずれにしても、コラーゲン鍋を食べるときは、ビタミンCと一緒に摂取することで、コラーゲン量は増えるということですから、この冬のコラーゲン鍋にみかんは欠かせません。
また、いろいろな食材を組み合わせて、バランスを考えることも大事ですね。