活性酸素は、過剰に増えてしまうと、からだを錆びつかせてしまいます。
がんや生活習慣病になる原因の9割が、活性酸素によるものだと言われています。
活性酸素のはたらきを抑えるには、体内ではたらきを抑える酵素を活発化させる方法と、体外から抗酸化作用のある物質を摂取する方法があります。
抗酸化作用とは、活性酸素をおさえるはたらきのことを言います。
私たちが毎日とっている食事を、抗酸化作用のあるものにチェンジすれば、それだけ活性酸素のはたらきを抑えやすくなります。
なお、体内の活性酸素おさえる酵素を活性化させるには、たんぱく質やミネラルの摂取が有効です。
ミネラルには、鉄や銅、亜鉛、セレニウム、マンガンなどがあります。
抗酸化作用のある物質を食事でとりいれるのと並行して、タンパク質やミネラルも摂取して、体内の酵素を活性化させたいですね。
基本は体内の抗酸化酵素にがんばってもらう。
そしてそれでも足りない分を、食べ物に含まれている抗酸化作用物質を摂取することで、補うと考えると良いでしょう。
抗酸化物質のある成分として代表的なのは、ビタミンC、ビタミンE、亜鉛、セレンなど。
ビタミン、ミネラルなどですね。
また、ポリフェノールも抗酸化作用が強いです。フ
ァイトケミカルと呼ばれている物質で、食べ物に含まれる苦み成分がポリフェノールです。
カテキンとかセサミンとかですね。
~ビタミン類~
★ビタミンC
レモン、いちごなどの果物や、緑黄色野菜に多く含まれています。
血液中など、水分の多い場所で、強い抗酸化作用を発揮します。
美白成分としても有名ですね。
★ビタミンE
ごま、うなぎ、ピーナッツなどに多く含まれています。
ビタミンEは脂溶性の成分です。
別名、若返りビタミンとも言われているくらい、抗酸化作用の強い成分です。
酸化されやすい不飽和脂肪酸でできている細胞膜で、酸化を防いでくれます。
~ミネラル類~
★亜鉛
現代人が不足しがちな成分です。
手軽で食べやすい加工食品には、体内で亜鉛を排出したり、吸収を阻害する添加物を含むものがあります。
加工食品をたくさん食べている人は注意。意識して摂取すると良いでしょう。
亜鉛には、酸化されやすい細胞を守るはたらきがあります。
★セレン
シラス、小麦胚芽などに含まれています。
活性酸素を抑制する抗酸化酵素を合成する成分です。
亜鉛と一緒に摂取すると、効果が高まります。
~ポリフェノール~
★カテキン
緑茶に多く含まれている成分です。
最近の研究では、主に脳内で発生した活性酸素を抑えるはたらきがあると言われています。
★カロテノイド
緑黄色野菜などに多く含まれています。
トマトに含まれるリコピンが有名です。
抗酸化作用がとても強いことが分かっています。
このほか、ブルーベリーなどに含まれているアントシアニンや、コーヒーに含まれているクロロゲン酸、ブロッコリーなどアブラナ科の植物に含まれているイソチオシナートなど、さまざまなポリフェノールがあります。