乾燥肌になると、かゆい・・・でもかいたらお肌が傷つくし・・・という、とてもツラい状態に陥ります。
ガマンできずにかいてしまうと、お肌が赤くなったり、肌の乾燥がさらに進んでしまうという悪循環に陥ってしまいます。
乾燥肌のかゆみのメカニズムを知り、かゆみをおさえる対処法を知って、実践することが、乾燥肌を悪化させないために大切です。
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お肌の表面は、普段は皮脂やセラミドなど角質細胞間脂質などによって守られています。
これらが減少してしまうと、お肌内部の水分含有量が低下してしまいます。
これが乾燥肌です。
お肌のバリア機能が衰えてしまっているので、外部刺激が入ると、かゆみを感じやすくなります。
お肌が無防備な状態になっているので、髪の毛や服がふれるくらいの軽い刺激でかゆみが起きます。
使い慣れたはずの化粧品でも、刺激になってしまったりします。
乾燥していると、普通は弱酸性に保たれている皮膚のpHがアルカリ性に傾いて、細菌が増えやすくなりますが、これもかゆみが起きやすくなる原因の1つです。
かゆいところをかくと、一時的に心地よくなるものです。
でも、お肌に傷がついて炎症を起こしてしまうと、少しの刺激で敏感になってしまって、よりかゆく感じやすくなります。
これが悪循環となります。
かいているうちに、かゆみの元になる成分のヒスタミンが増えて、いつのまにか、ガマンできないほどのかゆみになってしまうおそれもあります。
だから、かいて気持ちいいからと言って、安易にかいてしまうのはよくありません。
ただ、かゆみをガマンし続けるのもつらいもの。
そこで、かゆみを抑える有効成分を含む塗り薬、クリームを使うのも、乾燥肌と上手に付き合う選択肢の1つとしてあります。
尿素、抗ヒスタミン剤、セラミド、ビタミンEなどの有効成分を含むクリームを使ってみましょう。
これらには保湿、炎症鎮静、血行促進などの作用があります。
いろいろな商品があり、相性もあるので、いろいろ試して自分のお肌や症状に合ったものを選ぶことが大切ですよ。
日常的な配慮から、乾燥肌が原因のかゆみを感じにくくさせることも大事です。
お肌のかゆみを悪化させる原因として、衣類や寝具との摩擦による刺激が挙げられます。
刺激を減らすためには、素材選びが大切です。
ウールはチクチクしますので付加。化学繊維もいけません。
コットンやシルクなどがおすすめです。
衣類の内側に着いたタグが刺激になることもあるので、ハサミで切り取ってから着るようにすると、無用な刺激を避けられますね。
かゆみをともなう乾燥肌があるときは、入浴にも注意したいです。
お肌の保湿成分が流れ出しやすくするので、熱いお湯に長時間つかるのはやめましょう。
40度以下のぬるめのお湯に、20分以内というのが乾燥肌を防ぐための適切な入浴です。
体を洗うときも、ゴシゴシ洗ったりせずに、お肌に優しい材質のタオルで洗いましょう。
肌が荒れているのなら、手で洗ってもよいでしょう。
入浴後は化粧水やクリームでの保湿も忘れずに。