食べ過ぎると、老化を促進してしまうといわれます。
同窓会に参加すると、
同じ年齢でも、
若々しく見える人と、年齢よりも老けている人がいます。
これって不思議ですよね。
このように、
見た目年齢に差が表れるのは、
細胞の老化の程度が影響しています。
細胞老化のスピードの差は、
遺伝子の「テロメア」が関係しています。
細胞は、いつも新陳代謝をしています。
次々と現れては、新しい細胞と入れ替わっています。
細胞をつくるための設計図が遺伝子です。
人の遺伝子は、
父親から1本、母親から1本それぞれ受け継ぎ、2本で一対です。
両親から1本ずつもらっているということは、
「端」もあるということです。
遺伝子は、
体や性格をつくるためのデータです。
データが失われると、大変です。
だから端までデータを失わないように、
または端のデータを失っても問題が起きないように、
両端には何も書かれていません。
この部分が「テロメア」です。
「テロメア」は、靴紐の先端の硬いところ、
とイメージすると分かりやすいかもしれません。
なくても困らない気がしますが、ないと困る部分なのです。
「テロメア」は、
単なる「端」という意味合いだけではなく、
体細胞が分裂した回数をカウントする役割もあります。
この回数が一定量にまで来ると、
細胞は分裂できなくなり、死滅します。
この「回数」がポイントで、
細胞分裂には回数は決まっていますが、
分裂と分裂の間隔は決まっていません。
1回の分裂でできた細胞は、
長く使っても、短くても、1回は1回として数えられます。
つまり、
次の分裂が遅くなればなるほど、
若々しさを保つことができます。
長生きしやすくもなります。
遺伝子は変えられませんが、
細胞分裂のスピードは変えられます。
そのカギが、
「早食いしない」ということです。
腹八分目にしていると、
若々しさを保ちやすくなります。
食事内容としては、
全噴流の穀類や野菜、果物、豆類など、
植物性食品を摂り、脂肪を控えること、
そして炭水化物を控えめにすることです。
加工食品も避けるべきです。
こうしたものを、
腹八分目に食べるようにすることで、
見た目の若々しさを保ちやすくなります。
若々しさを保つ食生活で大切なのは、
活性酸素対策です。
なるべく、体内に活性酸素をためないように、
抗酸化作用のある栄養素を摂取するようにしましょう。
ビタミンCやビタミンEなどが、それにあたります。
時間栄養学の考えを使うなら、
夜中に食べないようにするとか、
よく噛んで早めに満腹感を得られるようにするのも良いことです。
食事によって、
細胞分裂を遅くしやすくできます。
食事は毎日することなので、
つい適当にすませてしまいがちです。
1日の食事の影響は小さなものかもしれません。
でも、それが重なっていくと、
体に大きな影響を与えるということも、忘れてはいけません。
「テロメア」を守るためには、
ウォーキングなどの軽い運動、ストレス発散も有効ですよ。