例えば、
暑いと汗が出てきます。
寒いと震えてしまいます。
恐怖を感じると、
心臓がドキドキと動きます。
深呼吸をすると、
気持ちがすっとします。
こうした体の動きは全て、
自律神経のはたらきです。
自律神経は、
私たちの全身にはりめぐらされています。
そして、
内臓や血管など、
体のすべての器官をコントロールしています。
いわば、
生命活動の最もコアな役割を果たしています。
だから、
自律神経のはたらきが乱れると、
体にいろいろな不調が生まれてきます。
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自律神経のはたらきが乱れる、とは、
交感神経と副交感神経のバランスが崩れる、ということです。
自律神経には、
私たちを活動的にさせる交感神経と、
リラックスさせる副交感神経があります。
交感神経と副交感神経は、
1.5:1くらいの割合ではたらいていると、ちょうどいいバランスです。
しかし
ストレス社会の現代では、
このベストバランスを保っている人はほとんどおらず、
5:1とか、6:1というように、
交感神経が圧倒的に優位なバランスになってしまっている人が多いです。
このような状況は、
自律神経のバランスが崩れていることを示しています。
だから、
体内の器官のコントロールがうまくいかなくなり、
体のいろいろな部分に、不調が生まれてしまうのです。
例えば、
肌荒れが出てしまう。
月経不順になってしまう。
あるいは、
胃痛が出る。
これらは、
自律神経の乱れによって生じる、体の不調です。
このままでは、
健康と美のバランスが崩れてしまいます。
交感神経を活性化させて、
バランスをとるようにしないといけません。
副交感神経のはたらきが活性化すると、
血管が適度にゆるむことが分かっています。
これはつまり、血流が良くなる、ということです。
血液の「めぐり」が良くなり、体が健康になって行くのです。
副交感神経のはたらきを高めるのに良いとされるのは、
日常生活から離れた場所に身を置くことです。
ストレスだらけの場所から離れて、
自分がリラックスできる時間、空間をつくります。
食事や運動、入浴、呼吸、自然、リラックスを得られる機会を、
意識してつくりましょう。
たとえば、
旅はそのために、適しています。
旅行をすれば、
日常生活から離れた時間を得られます。
おいしい食事や、お風呂に入ったり、運動したりできます。
たっぷりの自然の中に、自分をおくことができます。
手っ取り早く自律神経のバランスを整えたいのなら、
休みをとって、旅行に行くことをおすすめします。
自律神経で大切なのはバランスです。
いつも交感神経が働いていてばかりではいけないし、
ずっと副交感神経ばかりがはたらいているのもいけません。
リラックスできる体験と、
アクティブになれる体験を適度に取り入れて、
交感神経と副交感神経のスイッチが切り替わりやすいような工夫も大切です。
例えば、
旅をして新鮮な驚きや感動を得られたときは、
交感神経が活性化します。
自然の中を散歩して、副交感神経が活性化。
こういう交互のスイッチも、重要なのです。