アンチエイジング関連で、「活性酸素」という言葉をよく聞くかもしれません。
活性酸素のはたらきを抑えてくれる、抗酸化作用を取り入れよう! という流れで、よく出てきます。
活性酸素とは、体をサビさせてしまうものです。
体がサビる、つまり酸化してしまうわけです。
お魚で酸化しているのをみたことはありませんか?
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初めは青くて、キレイな色をしていたお魚が、次第に赤みを帯びて行ってしまいます。
これがつまり、さびるということです。
私たちの体にも同じことが言えていて、体内で活性酸素が増殖すると、からだがさびついてしまいます。
活性酸素は空気中の酸素からつくられます。
活性酸素は本来、私たちの体を守ってくれるものです。
細菌やウイルスなどが、体内に侵入してくると、活性酸素が攻撃して、やっつけてくれます。
白血球が活性酸素をつくります。
白血球は、私たちの体を守ってくれるものとしておなじみですよね。
白血球が活性酸素を作り出し、細菌やウイルスから守ってくれるのです。
しかし、活性酸素が増殖しすぎると、外敵だけではなく、自分の体をも攻撃してしまいます。
活性酸素により、細胞がさびついてしまうのです。
ひとつの細胞がさびると、そのまわりの細胞も、次々にさびていってしまいます。
このようにして、さびついた細胞がどんどん増えてしまうわけです。
活性酸素により細胞がさびてしまうと、内臓や骨、皮膚など、あらゆる組織に悪影響を及ぼします。
がんや生活習慣病の原因が、活性酸素にあると言われています。
以前は、生活習慣病は、遺伝や家系によるところが大きいと言われてきました。
しかし現在の最新の研究では、生活習慣病の原因の約9割が、活性酸素によるものだということが明らかになっているのです。
活性酸素のはたらきを無害化してくれるのが、スカベンジャー(Scavenger)と呼ばれるものです。
これは英語で、廃品回収業者という意味です。
体の中を廃品回収してくれるというイメージです。
活性酸素を無害化してくれます。
スカベンジャーは抗酸化物質とも呼ばれています。
抗酸化物質には、体内でつくられる酵素と、体外からとりいれる物質の2種類があります。
体内でつくる酵素は、代表的なものでSOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンなどがあります。
活性酸素とこれらの物質が結びつき、害のない物質に変化させます。
スカベンジャーは、20代をピークに、徐々にはたらきが低下してしまいます。
SOD(スーパーオキシドディスムターゼ)、カタラーゼ、グルタチオンは、タンパク質やミネラルを原料としてつくられます。
酵素がお互いに関連し合いながら、活性酸素をやっつけます。
ミネラルには亜鉛、鉄などがあります。
これらの物質は、ふだんの食生活で不足しがちな栄養素です。
これらの物質を含む食材を、多く取り入れる食事をこころがけると良いですね。