洗顔で変性皮脂を落とす

洗顔には、
メイクやほこりなどの汚れを落とす、という目的もありますが、
変性皮脂を落とすという目的もあり、こちらもとても大切です。

変性皮脂とは、
毛穴から分泌された皮脂の一部が、
時間の経過とともに変質した不飽和脂肪酸のことです。

変性皮脂をそのままにしてしまうと、
肌はさまざまなダメージを受けてしまいます。

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変性皮脂は、
水やお湯だけでは落とすことができません。

たとえば、
毛穴の開きが目立ちやすい頬の部分。
頬には毎日、日焼け止めクリームやファンデーションが
塗られては落とされています。

こうしたことを続けているため、
頬の毛穴にはこうした化粧品汚れが埋まりやすいです。

しかも、
毛穴の奥からも皮脂が分泌されます。

だから、
いつも汚れが溜まった状態になりやすいです。

溜まった汚れ、
洗顔でちゃんと落せているのでしょうか。

実は、
洗い残っていることが多いです。

毛穴には、
常在菌の代謝産物である「ポルフィリン」がつまっています。

洗顔で洗い残しがあるということは、
常在菌も残っているし、
一緒に溜まっている皮脂も残っているのです。

お湯だけでは落とすことができませんが、
洗浄剤を加えると、こうした汚れは落としやすくなります。

ちなみに、
お湯を使えば、
お水よりも汚れを落としやすくなると思われがちですが、
必ずしもそうではありません。

こめかみのような洗いづらい部位では、
水とお湯とで、ほとんど汚れ落としの差がありません。

だからこそ、
洗顔料で洗うべきなのです。

これに加えて、
時間の経過により変質した変性皮脂も、
お肌の上には残っており、
これもお水やお湯だけでは落とせません。

朝と夜、洗顔料を使って洗うことで、
これらの汚れを落とすことができるようになります。

朝は、化粧品汚れもないし、せいぜい(?)変性皮脂くらいなので、
水やお湯洗顔だけでもいい、と考えるかもしれません。

でも、
変性皮脂は、
私たちのお肌をトラブルへと引きずり込んでしまう、
こわい存在です。

変性皮脂は、
毛穴に詰まって、頬と鼻の毛穴の開きを引き起こしています。

過剰な皮脂が溜まることで、
角栓が形成されてしまい、毛穴が目立っている状態です。

皮脂分泌が多い人ほど、変性皮脂の悪影響を受けやすいです。

こうした状態を放置していると、悪化してしまいます。

毛穴のまわりの皮膚はメラニンの色素が増加しやすくなります。

これは、毛穴詰まりを放置していると進行しやすくなります。

皮脂が酸化して、メラニン色素が生成されるのです。

これがしみやくすみとなります。

変性皮脂は、Tゾーンに多く分泌しやすいです。

鼻とその周辺に一番多く分泌されます。

皮脂分泌が多い部分と、
毛穴詰まりができやすい部分は、
ほぼイコールと考えて良いでしょう。

変性皮脂を落として肌トラブルを防ぐためには、
これらの部位を重点的に、洗顔することが大切です。

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