お風呂は体を清潔に保つだけではなく、心と体をリラックスさせるヒーリングとしても、大切なものです。
お湯の深さ、温度、入浴剤を上手く使うことで、健康づくりにも役立ちます。
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風呂の健康効果には、以下のようなことがあります。
①温熱作用
温熱によって、皮膚の毛細血管や皮下の血管が広がります。
それが血流改善につながります。
体内の老廃物やこり、疲れが、お風呂に浸かることでとれていきます。
肩こりや腰痛などの慢性的な痛みをやわらげたり、筋肉の柔軟性を高める効果もあります。
ただし、打ち身や捻挫、筋肉痛になったばかりのときは、患部を温めてしまうと逆効果になってしまいます。
急性期の痛みは、冷やすことが大事。
熱がひいてきたら、温浴でやわらげていきましょう。
②浮力作用
お水に浸かると、体が浮きますよね。
水中にある物体は浮力がはたらきます。
お湯につかっているときの重力は、地上での10分の1になります。
体の筋肉を弛緩させてくれたり、足腰への負担を軽減させてくれたりします。
まさにパラダイスです。
お風呂に浸かっていると、心身ともにリラックスできるのは、こういうわけなのです。
③静水圧作用
お風呂に入っているときって、お腹が引っ込んで見えませんか?
お湯につかると、腹囲が3~5cmほど縮むと言われています。
これだけ体に水圧がかかっていえるということです。
その圧力を受けることにより、下半身にたまった血液が心臓に戻って行って、血液がスムーズに循環するようになります。
これがむくみ解消につながります。
ただし、心臓や肺に負担がかかるので、あまり浸かりすぎるのはいけません。
そのほかにも、お風呂に浸かると、毛穴が拡張して、毛穴に詰まった汚れが落ちやすくなります。
また、水中で体を動かしたりすると、抵抗がかかる中での運動になるので、水の外で運動するよりも筋力を維持したり、増やしたりしやすくなります。
お風呂には、半身浴と全身浴がありますが、それぞれで体に対する影響が違ってきます。
お風呂の効能の3番目で挙げた「静水圧作用」と直接関係するのが、お湯の深さです。
首までつかるのが「全身浴」、みぞおちまでつかるのが「半身浴」で、それぞれで心肺機能と体内の血流に対する影響が違ってきます。
全身浴よりも、半身浴のほうが、体への負担は少ないですが、それぞれで効能があります。
★全身浴の効能
温熱、水圧、浮力の効果を最大限に生かせます。
首まで深くお湯につかるので、入浴を「キモチイイ」と感じられるのも、全身浴の魅力です。
ただし、血液循環が急激に上がるので、心臓に負担がかかってしまいます。
高血圧の方が全身浴をするときは注意しましょう。
★半身浴の効能
美容的な面でも注目度が高いのが、半身浴です。
心臓への負担が少なく、全身浴に比べて、長時間の入浴に向いています。
体の芯から温めることができます。
下半身に水圧がかかるので、足で滞っている血液を効率よく心臓に戻せます。
足のむくみ解消、疲れの解消に効果があります。
心臓の持病があったりする方でも、半身浴なら安心して入れます。