どうしてもおなかが空いてしまうときは、夜食をとることの代わりに、水を飲むという方法が考えられます。
凹んでしまったお腹に、水を入れることでふくらませ、とりあえずの空腹感をガマンする、という方法です。
しかし一方で、「水を飲むと太る」と言われることがありますよね。
夜食を控えてダイエットしたいのに、水を飲んで太ってしまったのでは意味がありません。
はたして本当に、水を飲んで太るのでしょうか?
スポンサード リンク
結論から言うと、これは真実ではありません。
水を飲んでも、太りません。
水を飲めば、一時的に体重は増えます。
しかし数時間後には、尿となって排出されてしまいます。
体はまた元の、フラットな状態に戻ります。
たとえ尿に戻らなかったとしても、ヒトの体には「不感蒸せつ」がはたらいています。
これは、呼吸する際に、汗として、絶えず水分が失われていることを意味します。
水はいつのまにか使われてしまうので、尿として排出された、しないに関わらず、摂った水分は、いずれなくなってしまうのです。
尿と不感蒸せつにより、1日に2リットル以上の水が失われます。
そもそも水は、全くカロリーのないものです。
水は生きていく上で必要なものですが、カロリーがないゆえに、太ることはないのです。
例えば、海で漂流して、水しか飲めなかったという人がいたとします。
しかし、その間、水を飲んだからといって、太ることはありえないですよね。
だから水では太らないのです。
もちろん特殊な状態においては、体に摂り入れた水を排出できず、一時的にむくんでしまうこともあるかもしれません。
例えば、手術直後の患者さんは、血管以外の場所に水が溜まってしまうものです。
2~3日は、顔の形が変わるほどむくんでしまいます。
腎臓が悪くて尿が出せないときは、水を飲みすぎることにより、むくんで体重が増えてしまいます。
だから人工透析を受けている患者さんは、尿が自分で出せないので、毎日体重を計って管理します。
そこまで極端な例でないとしても、女性なら月経前にむくみは出ます。
月経の前後で、2kgくらいの体重差が出ることもあるでしょう。
しかし、これはよく言われる、「水を飲んで太る」と言われるときに想定される状況とは違いますよね。
特殊な状況でない、普通の状況では、水を飲んでも、太ることはないのです。
夜、寝る前になってお腹がすいてしまうときには、水を飲んでとりあえずお腹を膨らましておくのは、良い方法です。
ただし、飲みすぎると夜中にトイレに行きたくなってしまうので注意です。
せいぜいコップ1杯の量に留めておきましょう。
あるいは、眠りにつきやすくする作用のある、温めたミルクを飲むのでも良いでしょう。
この場合は、ローファットミルクが、カロリーを抑えられるのでおすすめです。
牛乳には必須アミノ酸であるアミノ酸のトリプトファンが含まれており、睡眠を促してくれます。