カロリーゼロはパブロフの犬現象を招く!?

カロリーゼロの食べ物、飲み物は、ダイエット中は重宝している人が多いかもしれません。

しかし、カロリーゼロの食べ物には、多用してしまうと、パブロフの犬的な状態になってしまい、かえって肥満を招いてしまうかもしれません。

アメリカノパーデュー大学の研究により、「肥満問題へのパブロフ的アプローチ」という研究が行われました。

その研究は、パブロフの犬をモチーフにしています。パブロフの犬とは、ある条件下でひとつの状況が生まれる、ということを何回も繰り返し押していると、その状況が生まれないのに、体が反応してしまうことを言います。

条件反射についての実験でした。

そのパブロフの犬の条件反射の結果を、肥満問題に応用したのが、この実験です。


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その実験は、

「人は、甘くても低カロリーなものになれてしまうと、砂糖とバターで作ったお菓子やチョコレートも安全な食品として、無意識に判断してしまうのだろうか?」

ということを確かめるために行われました。

人工甘味料のカロリーゼロのソフトドリンクに早くから親しんでしまうと、パブロフの犬のように、「甘いものを食べても太らないんだ!」(本当は低カロリーのものを食べているだけなのに)と思ってしまうかもしれない、という仮説が立てられました。

もしもそういう子供になってしまってから、大人になれば、太りやすくなってしまうのは明らかです。

心理とその行動について研究しているパーデュー大学の教授らは

「人工甘味料はからだに備わったカロリー計算能力を狂わせてしまう可能性がある」

と指摘しています。

人工甘味料で、カロリーのない甘い味になれてしまうと、味覚がくるってしまって、ふつうの食事をとり始めてから、肥満になってしまいます。

これは、マウスによる実験で明らかになっています。

人工甘味料で、カロリーのない甘い味に慣らされたマウスと、そうでないマウスでは、普通の食事を与えると、肥満しやすくなる、という結果が得られました。

甘い味だけではなく、舌触りも重要です。

舌触りとは、食べ物のコクや粘度のことです。

これも、食べ物を判断するときに重要な基準となります。

たとえば、コクのある全乳は、まずい脱脂乳よりも、飲むと満足感が得られますね。

全乳を飲むと、「満足した」というサインを感知できますが、味のない脱脂乳は、体は「もう満足」のサインを出しにくいです。

このことは、同じくマウスを使った実験で、粘度のないえさで飼育すると、ふつうの食事に戻した時、太りやすくなることが明らかになっています。

技術の発達によって、便利なものがいろいろ出回っています。

ダイエットに役立つならと、つい手を出してしまいたくなりますが、このような可能性もあるので注意しましょう。

その場しのぎの行動が、そのあとの肥満を招いてしまうかもしれない、というのはおそろしいです。

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